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学生コラム(4) 「場創り」のエンジニアを目指して

1月20日、27日、2月3日にアップしたブログの続きです。4番手の学生は...



小野 彰太(おの しょうた)
平成元年生まれ。兵庫出身。高専時代に機械科でモノ作りを学ぶ。
子供キャンプの経験から野外教育で食べていくべく、
国際自然環境アウトドア専門学校に在学中。

十五歳から二十歳まで、工業高専に通って日本の高度成長を
担ってきた「モノ作り」を勉強した。そこでは、ネジ一つ、
バネ一つを作るまでに、強度設計、製図、加工方法…。
自分の身の周りにある全てのモノが、確かな理論と技術から
出来上がっていることを知識として得ることができた。
そして、卒業研究で初めてロボットという、「製品」を作る過程を
経験した。その難しさに苦悩し、未完成の悔しさが残った。
自分が工場の一歯車になること、また社会進出への不安もあり、
昨年の春に妙高にやってきた。自分の中でも、そして親、
友人から見ても、僕の選択は百八十度方向転換をしたものだったと思う。
暮らしに関しても、勉強の内容、生活環境と間違いなく大きな変化があった。
その変化は確かに僕が望んだ方向へと開けていて、自分の選択が
間違っていなかったと感じている。
そして今、自分のことを考えた時に気付いたことがある。
それについて書きたいと思う。

最近、よく「自分の在り方」を考える。
それは、大きいことではライフスタイルであったり、将来の仕事であったり、
または、来月手伝う子供向けのプログラムでのことであったりと、
今までよりは、少しだけ自分の立ち位置や振る舞い方を
考えられるようになった気がする。そこで、「自分は何をしたいのか。」
ということがいつも重要になってくる。
漠然ではあるが、今は子供やその親向けのキャンプ、自然体験プログラム。
または、芸術鑑賞といったソフト作りをやっていきたいと思っている。
これを今自分では、「場作り」という様に考えていて、自然意識や芸術体験への
興味を持つきっかけを作りたい。そんなコーディネートができる空間・場を
生みだせればいいなと思っている。さて、この「場作り」と「モノ作り」。
ハードとソフトという、相反するもののような気もするが、
僕は何か共通するものを感じて仕方がない。
エンジニアの道を捨て、百八十度向きの違う世界を求めて
やって来たと思っていた。しかし、自分はやっぱり「作る」ことが
したいのだということに気付いた。それもできることなら「創る」ことを。

妙高に進路を決めた時、担任に「エンジニアとしての感覚を忘れずに。」
と言われた。その時から、高専の五年間を無駄にはしたくないと考えていた。
工業発展の煽りもあって多くの人が疲弊しているのならば、
コーディネーターであり、また「場作り」のエンジニアとして、
厳しい競争社会で頑張る仲間に協力していけたらうれしい。

お気に入りの場所



先週の実習はi-nacにてお留守番だったため、

今日は、私の通勤路でお気に入りの場所をご紹介します。

ちなみに、この季節限定ですので(笑)


今日は、日本海側では貴重な快晴の天気emojiweather01

i-nacの近くを通っている18号線のこのポイントから見える妙高山が大好きなのです。

特に、積雪期は青い空と真っ白な妙高山のコントラストが素敵です。

ちなみに、新井方面から関山に向かう道のりにこのポイントがあります。

学生コラム(3) 野生動物と人との距離を実感する

1月20日にアップしたブログの続きです。
3番手の学生は..

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服部 純(はっとり じゅん)
プロフィール:大学卒業後就職するが仕事になじめず退職。
ぷらぷらしている時に見た雑誌でi‐nacを知り入学。
野生生物の調査を学んでいる。

「野生動物と人との距離を実感する」

「ツキノワグマ」と聞いて人は何を想像するだろう。
獰猛で人を襲うのではないか?
秋になるとサケをとって食べているのではないか。
こんなイメージを持っている人が実際にいるのには驚いた。
それにもまして、夏にインターンシップに行った軽井沢で、
別荘地の側にクマがいる事に驚いていた住人がいる事にこちらも驚いた。
 
この事に関して、野生動物に小さいころから興味を持っていた
自分にとっては凄く違和感があったのだが、世間一般の人たちにとっては
野生動物とは大げさにいえばアフリカやアマゾン等の大自然で
生活しているのが野生動物で、そこまでいかないまでも山奥の
人里離れたところで生活しているものだと認識している人が多いと感じた。

この距離感のズレがあることで野生動物に対して実感を持てず、
さらには正しい知識を持てずにイメージだけで語ってしまう事に
なるのではないか。そのようにイメージだけで語られるようになると、
もし不幸な人身事故があった時等は駆除の圧力が高まったり、
またツキノワグマのそばで暮らしている人々の苦労を
理解できなかったりするだろう。それをなくすためにはツキノワグマの
行動、生態などを科学的に理解することが重要になってくるのは
当然として、その情報をもとにツキノワグマについてもっと知ってもらい、
人のすぐそばで生活しているという事を感じてもらう事が大切である。

調査方法の勉強と同時に人に野生動物についてどのようにしたら実感を
持ってもらえるのかを考えていきたい。

学生コラム(2) 絆の広がりは世界の広がり

1月20日にアップしたブログの続きです。
2番手の学生は..

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矢田 柾樹
プロフィール(やだ まさき)一九九一年愛知県出身現在十九歳。
星城高等学校卒業。サッカー、卓球、少林寺拳法様々なスポーツを経験後、
国際自然環境アウトドア専門学校に入学。 

「絆の広がりは世界の広がり」

自然の中で生きたい。
今の学校に入学したのは、そんな思いがきっかけでした。
幼少期から、旅行が好きな父に連れられ日本全国を旅して
様々なアウトドアスポーツにふれてきました。
その中で自然の魅力にひかれていき、「自然に携わる仕事がしたい」
と思い、この世界に入りました。

新潟の地に移り住んでからの自分のテーマは、「絆」です。
人間関係が希薄だった私は、世界の狭い人間でした。
そんな自分に変化を与えてえてくれたのは、やはり「自然」でした。
専門学校で共に学ぶ仲間達は、日本全国から集まって来ています。
年齢も十八歳〜五十歳代と様々で、元自衛官や自転車ロードレーサー、
公務員、登山家など、入学するまで経験してきたことも異なり、一緒に話し合い
毎日を過ごしていくうちに多くのことを学び、知り、出会いを通じて自分の世界が
広がっていきました。
「自然と人」の絆が「人と人」の絆を生んだのです。

現代の人々は、他人に対して無関心であったり自分のことを
好きになれない人がいます。そんな人たちを妙高のような場所に連れてきて、
自然とのふれあいのなかで人ともふれあって新しい自分を見つけてほしいです。

自然と人の絆が広がることで人と人の絆が広がる、
そんな素敵な世界ができたらいいなと思っています。

学生コラム(1) 地域にある魅力

環境教育ワークショップの授業では、冬休みの課題でとして
「自分を書く」というテーマでコラムを執筆してもらいました。

自然環境教育学科と野生生物保全学科1年生が受講しています。
物言わぬ自然を翻訳し人に伝えるスキルが自然解説(インタープリテーション)
ですが、今回はまず「自分解説」するのがねらいです。
自然の何かを伝える前に、自分の興味ややりたい事、感じていることを
人に伝えられるようになることが大切だと思っています。

1年生は、inacに入学してからさまざまな人、モノ、コト、情報に出会い、学び、
吸収し、8ヶ月もの時間を勢いよく駆け抜けてきました。
その過程を改めて振り返ることで、今の自分と向き合い、これまでの、そして
今後の「自分のあり方」を見つめなおす機会になればと思っていましたが..

昨日の授業で原稿をみなで読みあい、感想・コメントの交換をしました。
このブログで紹介していきますので、ぜひご一読ください。

トップバッターは、自然環境教育学科1年 後藤幸祐(山形県出身)
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「地域にある魅力」
ついこの間まで、私は山形の農村地域に住み育ってきた。小、中学校までは、
徒歩四十分。高校は自転車で四十分。市街へ行くバスは一日数本。電車なし。
近くのコンビニは中学校と同じ距離。何もない所である。遊びと言えば虫取り、
魚とり、公園で缶蹴り。校庭でサッカー。中学までこんな感じで過ごし、高校に
上がると同時に市街での生活になった。そこで見たのは教室で携帯ゲームで
遊ぶ姿と、話の内容までゲームだったことだ。楽しいのは知っているし、
否定もしないが、高校三年間この光景に何か不快感を持ちつづけていた。

今、現代の子ども達には外で遊ぶという選択肢は少なくなり、特に都会と農村の
環境は全く別のものだ。都会になれば外で遊ぶといっても自然の中で遊ぶことは
できない。自然の中で遊ぶことから、人間の本来というか、
自然体な表情だったり、行動、発見が見えてくると私は思う。

私が在学中である専門学校のある地域「原通」。やはり、農村地域には切っても
切れない高齢化と若者不足が目立つ。しかし、地域を盛り上げようと自治体の
勢いは力強く、中心であるオヤジ達は素直にかっこいい。多くの行事の企画、
みんなをいかに楽しませてあげようかと話合いをする姿は自分の住む地域が
心から好きだからだろう。実際の行事では老若男女問わず、自然と笑顔が
こぼれ、よそ者の私達でさえ快く受け入れてくれる。都会の人々にもこの農村、
漁村といった地域に住む人達の温かさ、都会には少ない人と人の繋がりを
感じてもらいたいと思った。

私は、都会と地域との差を限りなくゼロにするということではなく、都会の
人々が気軽に地方へ来れるように、都会と地域との隔たりのハードルを
下げていきたい。地方の魅力をより多くの人に気付いてもらう事で、
地方にある地域づくりの発展にもつながる。

地域にある魅力を今私は大事にし、そして伝えていきたいと思う。

OB活躍中

インターンシップでもお世話になっている、日本最大級のウォールを持つスクエアクライミングセンター浜松店を訪問してきました。
このスクエアクライミングセンター、i-nac山岳プロ学科OBの伊藤君が店長として活躍していますemojiemotion01
大好きなクライミングに関わる仕事に就けて充実した日々を送っているようです。

社長さん曰く、「『好きこそ物の上手なれ』と言うが伊藤君はまさにその典型。安心して店を任せています」とのことでした。
皆さんもi-nacOBに会いにスクエアクライミングセンターを訪れてみては。

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伊藤君。
ちょくちょく妙高にも来て、在校生と遊んでくれて(もらって?)います。

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