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火打山ライチョウ調査実習
(05/29 イベント)
今日の午後Array、火打山ライチョウ調査実習から帰ってきましたArray

今回は、1年生10名と2年生4名、そして私と田辺先生の引率、合計16名という大パーティーでの調査となりました。
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これが、今回の調査実習の舞台となった火打山。去年に比べるとずいぶんと雪が少ないです。
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これまでにもブログで紹介してきましたが、火打山のライチョウは日本最北限の集団で、日本で一番数が少なく、一番絶滅が心配されています。i-nacでは一昨年から調査を開始し、昨年からは野生生物保全学科の実習として調査を実施していますが、今年は昨年以上の成果が得られましたArray

いくつか興味深い結果を紹介すると、この写真の個体は色足環の組み合わせが”空空/黄黄”の雄なのですが、昨年とまったく同じ場所になわばりを作っていました。1年ぶりの再開、ちょっと感動ですArrayちなみに、2年生のH田浩光が撮影したこの雄の写真は、昨年の新潟日報の記事にも使われました。
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この雄は、”白白/空空”の雌と繁殖ペアを作っていて、7月にはかわいいヒナを連れた雌と出会えることでしょう。

この他、実は大発見がありました。
火打山の西側、直線距離で約3Kmに焼山があるのですが、昨年の10月に私たちの調査チームはそこで27羽の群れを発見しました。そのうちの4羽に色足環が付いており、それは私たちが火打山でつけたものであることが分かっていました。つまり、火打山から焼山へライチョウが移動していることが明らかになったのです。その際、2羽の若いライチョウを捕まえて色足環をつけたのですが、そのうちの1羽が今回の調査中に火打山の西にある影火打で確認されたのです。これで火打山⇔焼山間でライチョウの移動が明らかとなり、彼らの生態解明のための大きな一歩となりました。

結果として実習中、29羽の個体が特定され、昨年以上の成果でした。が、すべてが簡単にいったわけではありません。
特に昨日はキリと風がものすごくて(本当に体が飛ばされそうでした)、視界もあまりきかない中での過酷な調査でした。
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1年生がビビッているところに、この1年で大きな成長を見せた2年生の先輩達が後輩をサポートし、何とか調査を乗り切ることができました。

そして今日の午後、皆無事に下山しました。
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実習後の反省会では、体力がなくて調査中によく動けなかった、という反省が1年生の多くから聞かれましたが、次の実習は7月中旬に迫っています。今日の反省を生かして、これからもガンバレ1年生。そして、これからもよろしく頼むぞ2年生。

i-nac野生生物保全学科のライチョウ調査実習はまだまだ続きますArray


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