自然環境を学ぶ専門学校:国際自然環境アウトドア専門学校
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学生コラム(1) 地域にある魅力
(01/20 学生コラム)
環境教育ワークショップの授業では、冬休みの課題でとして
「自分を書く」というテーマでコラムを執筆してもらいました。

自然環境教育学科と野生生物保全学科1年生が受講しています。
物言わぬ自然を翻訳し人に伝えるスキルが自然解説(インタープリテーション)
ですが、今回はまず「自分解説」するのがねらいです。
自然の何かを伝える前に、自分の興味ややりたい事、感じていることを
人に伝えられるようになることが大切だと思っています。

1年生は、inacに入学してからさまざまな人、モノ、コト、情報に出会い、学び、
吸収し、8ヶ月もの時間を勢いよく駆け抜けてきました。
その過程を改めて振り返ることで、今の自分と向き合い、これまでの、そして
今後の「自分のあり方」を見つめなおす機会になればと思っていましたが..

昨日の授業で原稿をみなで読みあい、感想・コメントの交換をしました。
このブログで紹介していきますので、ぜひご一読ください。

トップバッターは、自然環境教育学科1年 後藤幸祐(山形県出身)
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「地域にある魅力」
ついこの間まで、私は山形の農村地域に住み育ってきた。小、中学校までは、
徒歩四十分。高校は自転車で四十分。市街へ行くバスは一日数本。電車なし。
近くのコンビニは中学校と同じ距離。何もない所である。遊びと言えば虫取り、
魚とり、公園で缶蹴り。校庭でサッカー。中学までこんな感じで過ごし、高校に
上がると同時に市街での生活になった。そこで見たのは教室で携帯ゲームで
遊ぶ姿と、話の内容までゲームだったことだ。楽しいのは知っているし、
否定もしないが、高校三年間この光景に何か不快感を持ちつづけていた。

今、現代の子ども達には外で遊ぶという選択肢は少なくなり、特に都会と農村の
環境は全く別のものだ。都会になれば外で遊ぶといっても自然の中で遊ぶことは
できない。自然の中で遊ぶことから、人間の本来というか、
自然体な表情だったり、行動、発見が見えてくると私は思う。

私が在学中である専門学校のある地域「原通」。やはり、農村地域には切っても
切れない高齢化と若者不足が目立つ。しかし、地域を盛り上げようと自治体の
勢いは力強く、中心であるオヤジ達は素直にかっこいい。多くの行事の企画、
みんなをいかに楽しませてあげようかと話合いをする姿は自分の住む地域が
心から好きだからだろう。実際の行事では老若男女問わず、自然と笑顔が
こぼれ、よそ者の私達でさえ快く受け入れてくれる。都会の人々にもこの農村、
漁村といった地域に住む人達の温かさ、都会には少ない人と人の繋がりを
感じてもらいたいと思った。

私は、都会と地域との差を限りなくゼロにするということではなく、都会の
人々が気軽に地方へ来れるように、都会と地域との隔たりのハードルを
下げていきたい。地方の魅力をより多くの人に気付いてもらう事で、
地方にある地域づくりの発展にもつながる。

地域にある魅力を今私は大事にし、そして伝えていきたいと思う。



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