ブナ林は地域の財産

肌寒い日が続いています。
今春から、上越タイムスのNPOプレス内にあるコラム「風」を
月1回担当することになりました。

先日、inac近くのブナ林を歩いたネタをベースに書いた記事を
以下に紹介します。

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残雪の残る森を歩く。
薄靄にけぶる乳白色の視界に新緑のブナが浮かび上がる。
豪雪地の春ならではの幻想的な景色に、しばし見とれた。

中越の松之山地域には、年間十万人もの人々が訪れるブナの森がある。

その名は「美人林」。

ほっそりとまっすぐに伸びたブナの
たたずまいがあまりにも美しいことから名づけられた。

ブナを市の木に指定している妙高市では、

笹ヶ峰高原の「夢見平遊歩道」、
袴岳東面の「赤池周辺トレイル」、
新井南部地域の「平丸ふれあいの森」

が、ブナの名所として有名だ。
これらは、昨年、林野庁から「森林セラピーロード」の認定
を受けた癒し効果の高い森でもある。

森には、ストレス緩和や抗がん作用など心身を健康にするチカラがある。
この癒し効果を活かした地域づくりで、全国でも先進的な取り組み
を進めているのが信濃町だ。

妙高市原通地区に位置する高床山の中腹には、知る人ぞ知る
ブナの美林が広がっている。

原通自治会の方々は、この隠れた地域資源を健康、教育、交流等に
活かす試みを始めた。

秋には、ブナ林遊歩道が完成する予定である。
地域の人による、地域のための森づくり。
冒頭に紹介した森を今度は家族とともに歩こうと思う。
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