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学生コラム(3) 野生動物と人との距離を実感する

1月20日にアップしたブログの続きです。
3番手の学生は..

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服部 純(はっとり じゅん)
プロフィール:大学卒業後就職するが仕事になじめず退職。
ぷらぷらしている時に見た雑誌でi‐nacを知り入学。
野生生物の調査を学んでいる。

「野生動物と人との距離を実感する」

「ツキノワグマ」と聞いて人は何を想像するだろう。
獰猛で人を襲うのではないか?
秋になるとサケをとって食べているのではないか。
こんなイメージを持っている人が実際にいるのには驚いた。
それにもまして、夏にインターンシップに行った軽井沢で、
別荘地の側にクマがいる事に驚いていた住人がいる事にこちらも驚いた。
 
この事に関して、野生動物に小さいころから興味を持っていた
自分にとっては凄く違和感があったのだが、世間一般の人たちにとっては
野生動物とは大げさにいえばアフリカやアマゾン等の大自然で
生活しているのが野生動物で、そこまでいかないまでも山奥の
人里離れたところで生活しているものだと認識している人が多いと感じた。

この距離感のズレがあることで野生動物に対して実感を持てず、
さらには正しい知識を持てずにイメージだけで語ってしまう事に
なるのではないか。そのようにイメージだけで語られるようになると、
もし不幸な人身事故があった時等は駆除の圧力が高まったり、
またツキノワグマのそばで暮らしている人々の苦労を
理解できなかったりするだろう。それをなくすためにはツキノワグマの
行動、生態などを科学的に理解することが重要になってくるのは
当然として、その情報をもとにツキノワグマについてもっと知ってもらい、
人のすぐそばで生活しているという事を感じてもらう事が大切である。

調査方法の勉強と同時に人に野生動物についてどのようにしたら実感を
持ってもらえるのかを考えていきたい。
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