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南アルプスの光(テカリ)岳へ

12月に実施する「アルプス縦走実習」の下見で、南アルプスの光岳に行ってきました。

奥深い南アルプスの南部に位置し、長野県と静岡県の県境にある日本百名山のひとつです。魅力のある山ですが、この時期の登山者は少ないです。それは、まだ降雪は少ないにせよ、11月でもめっちゃ寒いからだと思います。実際、水筒の中がカチカチに凍ってしまいました。

りお太郎と3年生山岳プロ学科の3名は、まずは易老岳に続く激しい急登コースを登り、稜線上で一泊したのち、光岳の頂上を目指しました。情けないことに、りお太郎が真っ先にバテてしまい、早々とテントを張って泊まることを提案したので、2泊3日の行程で聖岳方面まで縦走する予定を短縮することになりました。

1日目の晴天がウソのように、2日目になると雪が舞い、強い風が吹き荒れましたが、光岳の頂上はちゃんと踏むことができました。時又雲がきれて、青空が広がることもあったので、少しの間でしたが広大な南アルプスの展望を楽しめました。そんな中、縦走路から足をのばして、日本におけるハイマツの南限と言われる“ハイマツ平”も訪れました。


【世界最南のハイマツ】

ハイマツは氷河期の頃、日本に広く分布していたそうですが、次第に暖かくなったことで、現在は高山帯でしか見られなくなりました。海外ではシベリアや中国の北部にありますが、日本がハイマツが自生する南限にあたります。光岳のハイマツが日本の南限ということは、世界で最も南にあるハイマツということにもなります。

ハイマツ平は気持ちの良い場所ですが、とにかくスゴい風で、小石が飛んできて顔にあたるぐらいの状況だったので、ちっとものんびりできませんでした。


【風に飛ばされるよ〜(ふざけているだけ)】

12月にもう一度、光岳に登ります。そのときは、ハイマツの中で雷鳥を発見したい!!
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