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坊抱岩(ボコダキ・岩)の頂上へ

長野県に冠着山という山がある。長野市や千曲市を見下ろす展望の良い山だ。坊抱岩は、冠着山の頂上より少し低い尾根上に、ボコッと飛び出るようなかたちで聳え立っている。

比較的易しいルートからハードなものまで、とにかく幅広く揃っているクライミングエリアなので、山岳プロ学科の授業で度々訪れている。今回の授業では、坊抱岩にあるロングルートを使ってマルチピッチの練習を行った。2ピッチの登攀で頂上に立てるのだが、狭い頂上はまるで展望台のようなので、登りきった後には爽快感がある。

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学生は3人ずつのチームに分かれて、それぞれが2ルートに挑戦したが、ひとつは5.11台という難易度の高いルートなのだった。それでも、先頭を登る“リードクライマー”が的確な指示とサポートを行い、それにテクニックを駆使して全員が頂上に到達することができた。

しかし、坊抱岩から降りるのも決して楽ではないのである。“懸垂下降”というロープワークの技術を使うのだが、途中でロープが引っかかってしまい、その対応に迫られたチームがあった。クライミングコーチの丸木先生から教わっていることを学生たちは理解しているが、実践ではまだまだ経験不足が否めない。

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クライミングの難しさ、奥の深さを実感できた授業だった。りお太郎はクライミングの練習不足が露呈し、全く登れずに簡単なルートさえヒイヒイ言っていたので、反省しきりだった。毎日クライミングに熱心に打ち込んでいるi-nac1年生たちを見習わなければならない。
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