鬼女の伝説がある山

今は市町村合併で長野市に編入されてしまったが、妙高市に隣接する長野県北信地方に(旧)鬼無里村がある。“きなさ”というスゴく特徴的な名前なので、この小さな村に興味を覚える人も少なくないだろう。先週の山岳プロ学科の授業では、鬼無里にある“荒倉山”に登ってきた。この山は古い伝説に登場するところで、低山だが険しい岩稜がたくさんあって、少し暗いイメージと謎のベールに包まれている。

前日は、この時期すでにクローズドになっている荒倉山キャンプ場の片隅にテントで泊まり、早朝から最高峰の砂鉢山を含め、ほぼ主稜線のピークをすべて縦走するルートをとった。予想以上に行程は険しくて、ヤセ尾根が延々と続いたので気が抜けなかった。平日だったこともあるが、他の登山者にはひとりも会わなかった。ともかく、荒倉山で果てたとされる伝説の鬼女、“紅葉(もみじ)”さんと出会うこともなかったのは幸いだった。



歴史だけでなく登山の対象としても、荒倉山はちょっとしたスリルを味わえるし、戸隠や北アルプスの展望を望めるとても良い山である。かなりマイナーですが、オススメです。鬼女伝説に関しては、以下のホームページでチェックされるべし。

http://odeyarekinasa.jp/year/year_densetu.html
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