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外国の山を登るには、外国のガイドブックが必要

日本の山を登っていれば、いつかは海外の山にも行きたくなるはずだ。

世界最高峰のエベレストは有名だが、ヒマラヤ、アルプス、アンデスなど、大きな山脈の名前ならば聞いたことがあるのに、以外にひとつの山自体の名前となると、知られていないものだと思う。

実際に、大きな本屋さんを探したり、あるいはインターネットを利用したとしても、よく見かけられる日本百名山のガイドブックのような、外国の山を簡単に調べることができる情報源はなかなか無いのである。


そこで、紹介するのはアメリカで出版されているガイドブック“Climber’s and Hiker’s Guide to the World’s Mountains & Volcanoes”で、ページ数は1,248ページ、写真650、地図584という、まるで辞書のような分厚い本だ。このガイドブックには世界中のありとあらゆる場所の山が載っていて、大陸別に章が分かれており、例えば日本の山ならば、Asiaの章に全部で24の山が紹介されていたりする。驚くべきことに、このガイドブックの筆者であるマイケル・R・ケルシーさんは223の国と地域を訪れ、この壮大な記録を書き上げていて、ヨーロッパやアメリカはもちろん、太平洋の小さい島からロシアや中国の奥地まで、すさまじいほどの情熱を登山に注ぎ、すべて自分の足で情報収集をしているのである。


Tateyamaの項
 
分厚いので立てることができます。

りお太郎が、ケルシーさんを尊敬してやまないのは、この本以外にもアメリカ南西部のマニアックな山域などのガイドブックを書いていることにあり、そういった情報に今まで随分とお世話になっているからである。“Climber’s and Hiker’s Guide to the World’s Mountains & Volcanoes”の良いところは、ひとつの山に関しては2ページくらいずつしか載っていないので、実際に自分が登山する際に、自分自身でもっと詳しく調べなくてはならないことだ。それは、登山は情報収集という作業から始まっており、頂上まで到達できても、できなくても、その過程が大事なのだから、“自分で調べる”楽しさも、ケルシーさんは提供しようとしているからだろう。
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