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野生生物調査&フィールド観察、そしてGIS演習

私がブログを担当している金曜日は、タイトルにもあるように「野生生物調査」と「フィールド観察」が実施されています。合同授業としているのですが、その心は、野生生物保全学科の学生はを2日連続で調査の経験をすることでスキルアップをはかり、自然環境学科と山岳プロ学科の学生たちは、生きものを調べることを通じて生きものに詳しくなる、ってわけ?です。

しかし、自然相手では調査のスケジュールも自然に合わせなければなりません。木曜日の朝は天候不順のため、いつも実施している鳥類調査は金曜日の朝に延期しました。そして今日の朝、鳥の調査をした後、シャーマントラップにかかったネズミを捕獲し、種の同定と身体計測をしました。これから、個体識別をして演習林のネズミの個体数を推定していこうという計画があるのですが、野外調査の場合最初に取れたデータは捨てることがほとんどです。なぜならば、計測の仕方に不慣れであったり、など信頼できるデータが得られないからです。そこで、今日の目標は捕獲したネズミは逃がさず、しっかりと計測の方法に慣れる、というものでした。
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結果はいかに・・・。まぁ、皆さんご想像の通りですが、それにしては学生たちの生きもの同定能力や彼らを扱う技術は少しずつですが進歩してきていますね。これからが、楽しみです。

さて、今日は先週の集中実習のことにも少し触れてみたいと思います。先週の野生生物保全学科2年生はGIS演習でした。GISとは地理情報システム(Geographic Information System)といって、意思決定のための解析を地図上で行うものです。といっても分かりにくいので、生きものネタで説明すると・・・。

学校の近くの高床山・花房山には絶滅も心配されているギフチョウが生息しています。彼らはカンアオイという植物にしか産卵しないので(幼虫はカンアオイを食べて育ちます)、ギフチョウを守るにはカンアオイを守らなければならないのです。そこで、GIS演習では1日集中してカンアオイの分布調査をしました。見つかった場所の環境条件から、それに合致した場所がどこにあるかを地図上で検索すると、カンアオイが生育している可能性の高い場所が地図上に示されるというわけです。
↓データ解析中の学生たち


↓そしてこれが結果(少し見にくいですが)

ここには、まだ調査していないけれども、カンアオイが生育している可能性の高いところが示されています。

生きものを調べるには、種の同定ができないといけないし、そのデータを解析できないといけないし、学ぶべきことはたくさんあるのですが、日々の授業・実習を通じて学生たちは着実にスキルアップしているようです。(してね!)


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